2021.09.08 物流倉庫でのお仕事
この記事をシェアする!

<倉庫内ピッキングってどんな仕事?>お仕事内容をトコトン解説!

倉庫内ピッキングってどんな仕事?

物流関係のお仕事の募集でよく目にするピッキング。

ピッキングのお仕事は「カンタン軽作業」「未経験でも大丈夫」など、こんな言葉でよく紹介されていますが、ピッキングと言われてもどんな仕事なのかピンとこない方も多いのではないでしょうか?今回はピッキングのお仕事について、物流の専門家ふーくんがわかりやすく説明します!

■目次
教えてふーくん!ピッキングってそもそもどういう意味?
教えてふーくん!倉庫内ピッキングの役割と仕事内容は?
教えてふーくん!ピッキングには3つの方式があるってホント?
教えてふーくん!具体的にはどうやってピッキングをするの?
伝票・リストを使ったピッキング
ハンディターミナルを使ったピッキング
ピッキングカートシステムを使ったピッキング
教えてふーくん!ピッキングの仕事のメリット・デメリットは?
ピッキングのお仕事のメリット
ピッキングのお仕事のデメリット
教えてふーくん!どんな人がピッキングの仕事に向いている?
教えてふーくん!ピッキング作業に向いていない人の特徴は?
まとめ

 



教えてふーくん!ピッキングってそもそもどういう意味?


「「えっ!?ピッキングって犯罪行為なんじゃ……」と思ったアナタ。確かに空き巣に入る際によく使われる手口として知られる、器具を用いて錠前を開ける行為のこともピッキングと呼ばれていますよね。でも、ご安心ください!!当たり前ですが物流業界のピッキングはこのピッキングとはまったく違うことを意味する言葉です。

物流業界のピッキングとは伝票や指示書に基づいて、保管場所から商品を取り出す(ピックアップする)作業のこと。「選び取る」「採集」するなどの意味を持つpickという言葉が語源になっています。ちなみにpickという言葉には、つま弾くなどの意味もあり、商品を取り出す作業や錠前を開ける行為の他、ギターの弦を弾く奏法を表す場合においてもピッキングという言葉が使われています。

 

 


教えてふーくん!倉庫内ピッキングの役割と仕事内容は?



倉庫に保管されているさまざまな商品の中から、注文された商品を必要な個数だけ集め、集めた商品を梱包担当や検品担当に受け渡していくのが倉庫内ピッキングスタッフの主な仕事内容です。

扱う商品や倉庫によってピッキングの方法は多少異なりますが、一般的にはピッキングリストに沿って商品が保管されている棚から必要な商品を取り出し、台車やコンベアを使って1つの場所に商品を集めていきます。ピッキングスタッフは倉庫内の商品を出荷するうえで重要な役割を担っているため、あらゆるジャンルの倉庫にスタッフが配置されています。

 


教えてふーくん!ピッキングには3つの方式があるってホント?


ピッキングには「摘み取り方式(シングルピッキング)」と「種まき方式(トータルピッキング)」と「マルチオーダーピッキング」の大きく分けて3種類の方式があります。

<摘み取り方式(シングルピッキング)>
摘み取り方式とは、伝票や指示書に従って倉庫内から商品を集めるピッキング方式のこと。
台車やカートを押しながら棚に保管されている商品をピックアップしてまわる様子が、畑の中で野菜や果物を摘み取る姿に似ていることから摘み取り方式と呼ばれています。

<種まき方式(トータルピッキング)>
「種まき方式」とは、手元にある商品を出荷先ごとに決められた場所へ配ってまわる方式のこと。畑で「種をまく」姿に似ていることから種まき方式と呼ばれています。
どちらの方式でピッキングを行うかは倉庫によって異なります。
たとえば、商品アイテム数が多くて出荷先が少ない場合は摘み取り方式、商品アイテム数が少なくて出荷先が多い場合は種まき方式の方が効率的に作業できるので、それぞれの倉庫に合った方式が採用されています。

<マルチオーダーピッキング>
マルチオーダーピッキングはピッキング作業と仕分け作業を同時に行う方法です。ピッキングしてきた商品を入れる箱を複数用意し、A社からのオーダー用とB社からのオーダー用などにそれぞれ仕分けしながら入れていきます。1度に複数オーダーの商品をピッキングするため作業動線が短くなり、後々オーダーごとに商品を仕分ける必要がないため効率的ですが、ミスが発生するリスクは高くなるため、検品作業が重要になります。

 


教えてふーくん!具体的にはどうやってピッキングをするの?


ただ単にピッキングという場合は摘み取り方式を指すことが多いので、ここでは摘み取り方式の代表的なピッキング方法を3つご紹介します。倉庫内を歩きまわりながら台車やカートに商品を入れていく摘み取り方式のピッキングは大型スーパーでのショッピングをイメージするとわかりやすいはず!カートを押しながら買い物をするような感覚で出荷する商品を集めていきます。



伝票・リストを使ったピッキング
印刷された伝票やリスト(出荷指示書・注文書など)にピッキングする商品と数量が記載されており、それらをチェックしながらピッキングを行います。
最も基本的なピッキング方法ですが、商品が間違っていないかなど、確認作業が別途必要となります。



ハンディターミナルを使ったピッキング
ハンディターミナルと呼ばれる端末を使って商品のバーコードをスキャンしながら、ピッキングを行います。
注文内容が端末に記録されているので、バーコードを読み取ることで注文内容と商品を自動的に照合することが可能。
伝票の読み間違えなど人為的ミスを防ぐことができます。ファイズではこのハンディターミナルを使ったピッキングのお仕事も多数取り扱っています。



ピッキングカートシステムを使ったピッキング
注文内容を表示する画面やバーコードリーダー、計量器などが内蔵されたピッキング専用カートを使ってピッキングを行います。
在庫管理システムや入出荷管理システムと連携しているものが多く、画面の指示や保管棚のデジタル表示に沿って、簡単かつ効率的に作業することができます。



教えてふーくん!ピッキングの仕事のメリット・デメリットは?




ピッキングのお仕事のメリット

 
・作業自体は単純なので未経験でも始めやすい
伝票や指示書を見ながら、指定の商品を集めてくるだけのシンプルな仕事です。基本的な作業手順さえ覚えてしまえば、未経験でもすぐにできるようになる仕事です。

・1人で黙々と作業することが多いため人間関係が気楽
接客業のように不特定多数の人とコミュニケーションを取ったり、対話をメインでしたりする仕事ではありません。最低限のコミュニケーションで仕事が成り立つため、職場の人間関係に悩むことも少ないでしょう。

・曜日や時間の融通がきくシフト制の職場が中心
ピッキングの仕事は「週1日~OK」「1日3時間~OK」「夕方からの勤務OK」など、シフトの自由度が高い傾向にあり、フルタイム勤務が難しい人でも、自分に合った働き方ができるでしょう。

・運動不足を解消できてダイエット効果も期待できる
倉庫内を歩き回るため、運動不足を解消したい人にとっては働きながらウォーキングができて一石二鳥。ピッキングの仕事を始めて「○kg痩せた!」という人も多いようです。

・お中元やお歳暮の時期限定など、短期案件も多い
お中元やお歳暮など仕事量が増加する時期は短期の求人も多く、期間限定で働いたり、短期間でまとまったお金を稼いだりすることができます。



ピッキングのお仕事のデメリット

 
・倉庫内を歩きまわるので体力が必要
1日中歩き回って作業するので、ある程度体力がないと厳しい仕事です。特にデスクワークの経験しかない人は慣れるまで、筋肉痛になってしまうかも!?

・繁忙期で注文が多いと時間に追われる
出荷時間に間に合うようにピッキング作業を終わらせる必要があるため、忙しい時期は時間に追われ、プレッシャーを感じることもあります。

・暑い寒いなど空調がきいていない現場もある
空調が完備されている職場でも搬入・搬出口のすぐ近くは外気にさらされて屋外とほぼ同じような環境になり、暑さや寒さの中で作業する可能性もあります。

・飲料水など重たい商品を扱う場合もある
職場によっては飲料水や電化製品など、重量物を取り扱うことがあり、扱いに慣れないうちは腰を痛めてしまったりすることもあります。

 


教えてふーくん!どんな人がピッキングの仕事に向いている?



倉庫内を歩きまわって商品をピッキングしていくので体を動かすのが好きな方も向いているでしょう。また、基本的に一人で作業することが多いので「人と話しをするのが苦手」「接客業はちょっと……」という方にもオススメです。

ただし、報告・連絡など最低限のコミュニケーションは必要になりますし、作業の正確性や効率性も求められます。衣料品・食品・日用雑貨・電化製品・書籍・CDなど、扱う商品は倉庫によってさまざまなので、「重たいものはないか」「興味のある商品を扱っているか」など、自分に合った倉庫を選ぶと、より楽しくピッキングのお仕事を始められると思います。

 

 


教えてふーくん!ピッキング作業に向いていない人の特徴は?


単純作業が苦手な人や飽き性な人、身体を動かすのが嫌いな人です。ピッキングの仕事は伝票や指示書に沿って商品を集めていく単純作業の繰り返しです。日々の作業内容に大きな変化はないため、飽き性な人や単純作業が苦手な人は毎日同じ作業を繰り返すのが辛くなってしまうかもしれません。また、新しい知識やスキルを広げていく機会があまりないため、どんどんスキルを高めたいという方は物足りなさを感じてしまうと思います。

そして、何よりもピッキングの仕事は1日中倉庫内を動き回って作業するため、身体を動かすのが嫌いな人にとっては体力的・精神的な負担が大きくなりそうです。こういったタイプの方は事務作業や、座ってできる検品作業などのお仕事を選ぶのが良いかもしれません。

 



まとめ


今回の記事では倉庫内ピッキングのお仕事について簡単にご説明しました。この記事を読んでピッキングのお仕事に興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ファイズオペレーションズ株式会社ではAmazon倉庫内での軽作業など、ピッキングスタッフの募集を行っています。未経験でも気軽にスタートできるお仕事がたくさんあるので、ぜひCHECKしてみてください。

この記事をシェアする!
お役立ちコラム一覧を見る